
輸入住宅のトータルプランナー関口能典(せきぐちよしのり)です。
今回は、住宅ではなく病院のインテリアに関するお話です。

最近、新しく建てられる
病院の外観デザインやインテリアが少しずつ変わっていきたように思えます。しかし、今でも白く冷たい壁に、白いシーツのままのところが多くあります。医師の上着がグリーンに、看護婦の制服がピンクに変化してきましたが、病室の中は大きく変わっていません。
“白”のイメージは清潔ですが、冷たさも合わせ持つ色なので、病気で気分が沈みがちな患者の心には、少し寒々しく感じます。しかし、部屋に窓があると時間の経過、季節の移り変わりが分かるので、気持も落ち着きますが、窓を付けることができない相部屋も多くあります。その場合、壁一面に絵を飾ってみてはいかがでしょうか。

アメリカの病院では、アートレンタルで入院すると好きな絵を選んで飾れるところもあります。日本ではあまり聞きませんが、このシステムは治療効果に役立つらしいのです。絵のない病室にいる人より、絵のある病室にいた人の方が、回復力が早かったというデーターがあるからです。絵の種類によりますが、「モダンアート」は精神的安定には好ましくありませんが、自然が描かれている絵で、特に川や湖など「水」があると患者の薬の量も最小限で済んだという例もあります。
病院の壁や床、天井などの色や素材を検討することが大事だと思いますが、絵を飾る事はすぐにできる、患者様のためのインテリアではないでしょうか。
Posted by nexthome at 06:01│
Comments(0)│
TrackBack(0)│
輸入住宅通信│