
輸入住宅のトータルプランナー関口能典(せきぐちよしのり)です。
今回は、イギリスの詩人でもありデザイナーでもあり、思想家でもあった方のお話。

ウィリアム・モリスは、油絵、ステンドグラス及びセラミックタイルの芸術家であり、織工、インテリアデザイナー、テキスタイルデザイナー、カリグラファー、印刷工、小説家、詩人、文化の訓戒者でもあった。モリスの最も影響力のあった考え方は、「小さいことは良いこと(スモール・イズ・ビューティフル)」の考え方に立つものであった。

「人々が小さなコミュニティーで生活していて、ほとんど欲しいものがないとする。家具もなく、使用人もいない。そこで初めて、本当に必要なものについて学習する」。そしてモリスは、「生活はその中で適当な形を形成し始める」と考える。モリスが最初の自然保護論者の一人であることは疑いのないことである。確かに一世紀後、彼のアイデアとデザインは、世界中の人々に評価され、喜ばれ続けている。

モリスが最初に学んだものは、すべての芸術の基礎と考えられてきた建築であった。彼は一年弱を建築の学習に費やし、そこから「建築は、人々の生活の全外部環境であり、人間が文明の一部に留まろうとする限り、建築から逃れることはできない。その理由は、建築は地球自身の、まさにその表面に現れる人間のニーズに対する形態及び変形を意味しているからである。建築は全ての人の関心事であり、最小限の装飾の詳細に至るまで、全構成部分の助けなしには、成り立たないものである」という考えを述べている。
Posted by nexthome at 23:52│
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